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ナムジャイブログ

2016年02月17日

人を性善説でみるか性悪説でみるか?

「人は強く責任感があり貢献を欲する存在であると見る者は,時には失
望させられるかもしれない。しかし,マネジメントの第一の仕事は,人
の強みを生かすことである。それができるのは,人が成果をあげること
を欲する存在であるとするときだけである。 」
マネジメント中P86

人を性善説でみるか性悪説でみるかという問いに対して,性善説でみる
というのが,マネジメントということですね。

たしかに,「時には失望させられるかもしれない。」とあるように,性善
説は,お人好しのイメージがあり,世の中そんなに甘くないよというし
っぺ返しを食らうかも知れません。

残念ながら,サイコパスな人間がいれば「時には失望させられる」こと
が多くなる可能性があります。

また衣食住が満たされていない状況であれば,腹が減って,身の回りに
食い物がなければ,人のモノを盗む以外に生きていくすべがないという
状況もあるでしょう。

このような状況であれば,マネジメントどころではありません。
しかし,心身ともに健康であり,衣食住がある程度満たされるとマネジ
メントが有効となる土壌が生まれます。

余剰食糧があれば,食べること以外に時間を使うことができるからです。
特に教育に力を入れることが出来ますね。

ところが,雇う人間が「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」とみ
ることをあまりしていない場合があるように思いますし,働く側も,自
分自身が「強く責任感があり貢献を欲する存在」だということに気がつ
いていないように思います。

働くという言葉が「にんべん」に動くということからして,そもそも
働くという行為が,肉体労働を意味していました。

肉体労働で成果をあげるためには,人道的な問題は別として,アメと
ムチを使い分け,懸命に手足を動かすように仕向けることです。
そこには,責任感は二の次三の次ということになります。

言い換えると,いわれたことを忠実にこなさない人間をいかに排除する
かが肉体労働の生産性をあげるために必要なことでした。
このような状況では性悪説にならざるを得ません。

病気で弱った者を排除し,いわれたことに対して忠実でない者に体罰を
与えることが人道的な問題は別として,成果をあげるためには重要な事
だったわけです。

人類の歴史の99%が,このような仕事だったわけです。
「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」とみる必要が出てきたのは
物資があふれ先進国で餓死が非現実的となった20世紀後半になってか
らと思われます。

このような急激な変化にわれわれが本能的に持っている思考回路が追
いつくのは至難のワザなのかも知れません。

働くということが肉体労働を意味してきただけに,いわれたことを忠実
にこなさない人間を排除しなければならないという思考形態を離れて,
「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」とみることを不得手にして
いる可能性が高いといえそうです。

「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」というのは,極めてモチベ
ーションの高い人間でありカリスマ的な存在だと思えるかもしれません。
確かに人のモチベーションには個人差があります。

しかし,知識労働の成果は,差別化によってもたらされますが,一人の傑
出したカリスマの知恵だけでは,あまりにも心細いものです。

特にお客様の声は,カリスマ的な存在の人間には届かないものです。
こうした声は,現場に近いごく普通の人が知っています。

差別化するためには,多くの人の知識と知恵を統合する必要があります。
そのためには,「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」とする性善
説によって現場の声を引き出すようなマネジメントに変えざるを得な
くなったわけですね。

モチベーションの有無や能力差,本人が意識しているかどうかに関わら
ず,「強く責任感があり貢献を欲する存在」として考えないと知識労働
社会で生き残ることが難しくなってきたということです。

人間の労働が長い間,性悪説の論理で動いていたからこそ,「人は強く
責任感があり貢献を欲する存在」と考えること自体が画期的であり,そ
のように考えることに多くの人間が慣れていないがゆえに,差別化の原
動力となるのです。

さて,あなたは,「人は強く責任感があり貢献を欲する存在」だという
ことを素直に受け入れられるでしょうか?

また,頭で理解出来ても実際の行動にあらわれないということはないで
しょうか?

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☆編集後記☆
国立新美術館に倉敷の大原美術館のコレクションがやって来ました。
絵画ヲタとしては,大原美術館は以前から気になっていたんです。

でも,海外の美術館へは何十時間もかけて行きたがるクセに,国内の
美術館はわざわざ出かけようとしないというひねくれ者ですので…

いままで,ずっと足を運ぶことが出来ませんでした。
とはいえ,エル・グレコの受胎告知
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/img/C/img_c3/works_c3a_03.gif

ゴーギャンのかぐわしき大地は,ワールドクラスなコレクションだと思
います。
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/img/C/img_c3/works_c3a_07.gif

そして,ちょっと通好み?かも知れませんが,ポロックのカットアウト
を所蔵していたとは思いませんでしたね。
http://www.cinra.net/uploads/img/news/2012/20120125_pollock4_v.jpg

まさに国内最強クラスのコレクションがやって来たわけですけど,
これだけ東京に作品が来ると,いま大原美術館に行っても,みるものが
ないんじゃないかと心配になるほどです。

これで,当分の間,倉敷に足を運ばなくて大丈夫かなと思います。
新幹線と宿代を考えると激安ですね。
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Posted by Druckerian at 09:18│Comments(0)
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